アレクサンダーテクニーク

新しい技術の習得にアレクサンダーテクニークを応用する方法


こんにちは、川浪です。

アレクサンダーテクニークで学ぶ身体の使い方は、演奏などと同じで、これも一つの技術です。

当然、習得には練習が必要です。

伝統的なアレクサンダーテクニークのレッスンでは、立ち座りといった、簡単な動作を通して、技術を習得することが多いようです。

しかし、このレッスンで学ぶ内容は、どんな動きにも共通するので、立ち座りで練習する必要はありません。

実際、僕のレッスンでは、楽器演奏や歌など、生徒さんがやりたいことに、直接応用しながらレッスンをすすめます。

では、題材は何でもいいかというと、そうではありません。

演奏技術的に難しいことに、いきなり応用するのは、困難です。

例えば、出したこともないハイトーンを出したいとか、弾いたこともない速いフレーズを弾きたいとか、そんな魔法みたいなものではありません。

(とはいえ、数回のレッスンで、そういうことが出来る例もたくさんありますが)

まずは、一応弾けるんだけど、イマイチしっくりこない、といった、ある程度馴染みのある動きを題材にすることをおすすめしています。

しかし、新しい技術の習得にアレクサンダーテクニークが役に立たないかというと、全くそうではありません。

むしろ、アレクサンダーテクニークを練習に上手く応用することで、短い時間で新しい技術を習得することができます。

一般的には、新しい技術を習得する時は、

とりあえず力が入っていてもいいから、演奏できるようになりましょう。

ある程度、弾けるようになれば、脱力を意識しましょう。

という教え方が多いと思います。

これも一つの考え方ですが、これだと、一度、不必要なクセを身につけてから、それをなんとかして手放す、となる可能性が高いです。

アレクサンダーテクニークがある程度身についているなら、そのような二度手間を踏むことなく、新しい技術を習得することができます。

例えば、ギターで新しいコードを押さえるとします。

初めてのコードでも、押さえやすいものと、押さえにくいものがあると思います。

押さえにくいものを無理に押さえようとすると、身体のどこかを固めてしまいます。

普段のクセで固めているところを、より強めてしまうのです。

そのまま、無理やり練習するのではなく、最初から、自分のクセに気づいて、それを手放すことを意識しながら練習します。

そうすることで、不必要なクセを身につけることなく、新しいコードの押さえ方を習得することができます。

実際にやってみるとわかりますが、これは大変な集中力を必要とします。

このクオリティを維持して、いきなり何時間も練習することは、難しいと思います。

逆に言えば、むやみやたらと長時間練習する必要はありません。

少ない練習時間でも、効果があればいいわけです。

もちろん演奏技術を向上させるために、ある程度の練習量は絶対に必要です。

では一流の演奏者が、そうでない人の何百倍も練習できるわけではありません。

一日24時間というのは、誰もが平等に与えられているわけです。

だとしたら、毎回の練習の質を上げていく必要があります。

そのための手段として、アレクサンダーテクニークのレッスンで伝えている内容を、普段の練習から取り入れてみてください。

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