アレクサンダーテクニーク

演奏時の自分のくせに気づく方法


こんにちは、川浪です。

先日レッスンをした、ピアノの方から、このような感想をいただきました。

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さっそく、片手を胸筋にあてながら練習してみました。

なかなか 良いです(*^_^*)

肩周辺に意識がいくので どーせ 私の手は小さいし 開かないし無理だわ 、とか、手先の方ばかり見て落ち込むこともないし。

練習が楽しみになりますね。

ありがとうございました♫

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レッスンは、ピアノのアルペジオをラクに弾く方法というテーマで行いました。

(アルペジオについては、手に関する解剖的な解説を、次回以降します)

この方の場合は、胸筋あたりを、必要のない時も収縮させる癖がありました。

胸筋には、簡単に言うと、上腕を体幹側に引き寄せる働きがあります。

胸筋を必要ないときも収縮していると、その反対に動かしたい時に、動きを制限してしまいます。

しかし、その方の場合は、どちらかというと指の動きに意識が行ってしまい、胸筋あたりの癖が、いまいち自分ではよく分からない、とのことでした。

そういった場合に何をしてもらうかというと、片手でピアノを弾いてもらい、もう片方の手で、自分の胸筋あたりを触ってもらいます。

ピアノを弾いている時に、自分がどのように筋肉を使っているのか、実際に触ってみると、はっきりわかります。

また、そこに触れることで、指先だけに意識が向いてしまうのも避けることが出来ます。

アレクサンダーテクニークのレッスンでは、まず、自分の癖に気付き、そこからそれを変えていくというプロセスをたどります。

しかし、どうしても自分の癖は、気づきにくいものです。

自分の癖を自覚できなければ、それを変えていく、ということも出来ません。

そういった場合には、触って確認するということを行っています。

自分の癖(必要のない力を入れていたり、動かしたい部分が動いていなかったり等)いまいち自覚できないという方は、触って確かめてみる、ということを試してみてください。