本番での意識が変わり、難しいところをすっと演奏できたことが、何度も有りました。

東京吹奏楽団クラリネット奏者
アレクサンダーテクニークは20年ほど前にアメリカで勉強していた時に知りました。
アメリカでは当時から、演奏家の間で、馴染んでいるような感じでした。
その後、レッスンを受けるチャンスは中々なかったのですが、まだ日本ではそのようなことを言っている人はいなかったので、ずっとひっかかっていました。
演奏するのが職業なので、いつも同じくらいのレベルを目指しているが、どういうわけだか力が入ることや、自然にブレスが取れる日など、どうしても差がありました。
それまでに、ストレッチや水泳をやってみたこともあったが、楽器の演奏と直接結びつけるのは難しかったです。
もしかするとアレクサンダーテクニークで上手くいくのではないか、と思って受けてみました。
レッスンを受けてみて
実際にレッスンを受けてみて、色々なことが意外でした。
力を抜こうとするほど、力が入っていましたが、そうではなくポイントをずらすコツを教えてもらいました。
内臓の位置とか、横隔膜の位置など、実際に思っていたのと、全然違いました。
自分の身体のことなのに、意外とわかっていないという発見が、おもしろい、たのしいなぁという感じです。
本番での意識の持ちようが変わりました。
難しいパッセージとかあると、意識が行きがちだけど、意識するポイントをずらして、体のことを考えるようにすることで、楽になれた。
結果的に、難しいところが、すっと演奏できたことが何度も有りました。
自分の演奏だけでなく、指導するときにも
指導の際にも、どうしても力が入る生徒さんに、自分が感覚として学んだことを伝えるように変わってきました。
腕とか指とか、ものすごく力が入っている生徒さんに、力を抜くように伝えても、なかなかうまく行かなかったのが、椅子の座り方などの意識を伝えることなどで、難しいところが吹きやすくなったりしました。
生徒さんの結果が変わるのを見て、自分でもますます取り入れようと思うようになってきました。
オススメする人
身体のことを考えているけど、具体的にどうしたら良いかわからない人は、一回話を聞いてみると、きっかけになると思います。
力が入っていても、本人がそのことを問題だと思っていなければ、あまりオススメではないですが、身体のことに意識的に考えているような人には、おもしろいと思います。
自分のからだのことなのに、分かっているようで、分かっていないので、発見はたくさんあると思います。