アレクサンダーテクニーク

知るだけで演奏が改善する腕の話


こんにちは、川浪です。

ほとんど全ての楽器で、腕の使い方は重要です。

ピアノやドラム、ヴァイオリンやギターなどの弦楽器はもちろん、管楽器も腕で楽器を支えています。

演奏においても、腕に関する悩みはとても多いです。

腕をラクに動かしたい

肩が上がってしまう

力が抜けない

ずっと楽器を持っていると疲れる

などなど。

今回は、この腕についての話です。

これを知るだけで、ほぼ間違いなく腕の動きは改善します。

あなたは腕は一体どこからでしょうか。

ほとんどの人が、肩を指差すと思います。

BMCR1918

しかし、これは間違いです。

実際には、ここです。

TRWF3975

鎖骨です。

試しに、左手で、右の鎖骨を触りながら、右腕を回してみてください。

一緒に鎖骨も動いているのがわかると思います。

逆に鎖骨を固定した状態で、腕を回してみたらどうでしょうか。

動かしにくいし、どうしても鎖骨も一緒に動いてしまうと思います。

どういうことか説明します。

機能的に、骨格は、軸、腕、脚の3つのパートに分けて考えます。

軸、腕、脚は、それぞれ独立して動かすことが出来ますが、おなじパート内であれば、連動して動きます。

軸というのは、頭がい骨、脊椎、肋骨、骨盤を指します。

では、もう一度、さっきの写真を見てください。

TRWF3975

軸と腕が接しているのは、肋骨(この部分を正確には胸骨といいます)と鎖骨です。

つまり、骨格的には鎖骨からが腕ということになります。

では、腕を肩からと思っていると、なぜ動きが悪くなってしまうのでしょうか。

以前、人の身体は、頭で思っているとおりに動こうとする、という話をしました。

腕を肩からと思っていると、逆に言えば、鎖骨は腕ではないと思っている、ということになります。

鎖骨は腕ではないと思っていると、その部分を無意識に、固めてしまっているわけです。

そうすると、さっき試した通り、腕の動きに制限をかけてしまいます。

実際のところ、ほとんどの人が腕は肩からだと思っています。

そうやって、長年、鎖骨の動きを固めていることが、肩こりや、四十肩や五十肩の原因になっているのではないかと、推測しています。

もちろん普段の生活だけでなく、演奏する時の腕の使い方にも影響します。

腕は鎖骨からである、鎖骨も連動して動く、ということを思い出しながら、演奏を試してみてください。

それだけで、十分に演奏に変化が出るはずです。

ちなみに、腕の使い方というのは、腕を動かす時だけでなく、呼吸にも大きく関係しています。

呼吸に関係するということは、歌や管楽器はもちろん、リズムの取り方や、アンサンブル、はたまた緊張やあがりにも関係しています。

腕と呼吸の関係については、次回以降、解説します。

音楽家のためのアレクサンダーテクニークレッスン東京