アレクサンダーテクニーク

「体幹を使って演奏する」にまつわる誤解について


こんにちは、川浪です。

体幹を使いましょう、という表現がありますよね。

音楽に限らず、様々な分野で使われていますが、これをそのまま文字通り受け止めて、誤解している方が結構います。

例えば、ドラムの奏法で、体幹を使うために、背すじを丸めてうねるように叩く、みたいな説明をしている人がいます。

これはとんだ勘違いです。

ドラムに限らず、体幹を使うということを、何か勘違いして説明している人をたくさん見かけます。

その勘違いの根源は何かというと、骨格の話と筋肉の話の混同です。

身体の動きを分析する上で、まず見ていかないといけないのは、骨格です。

当たり前の話ですが、人間の身体は、骨と骨が接するところ、つまり関節しか動きません。

身体の動きを分析するために、まずは、どの関節をどのように動かすかを考えていきます。

次に考える事は、関節を動かす筋肉についてです。

筋肉は、基本的に骨から骨にくっついています。

(基本的に、というからには例外もありますが、とりあえず気にしなくてかまいません)

筋肉は縮むことにより、その骨と骨の距離が近づき、関節を動かすという働きを持っています。

ここからが重要なのですが、腕や脚の関節を動かすための筋肉は、体幹部にもあります。

例えば、広背筋。

ウィキペディアのリンクを貼っておきます。

これは肩関節を動かすための筋肉です。

これ以外にも、体幹部には、腕、脚を動かすための筋肉がたくさんあります。

つまり、腕や脚を動かす時には、体幹の筋肉もつかっていますよ、ということです。

決して、腕を動かす時に、体幹の骨格も一緒に動かしましょう、という意味ではありません。

そんなことしても、無意味、というか無駄です。笑

もちろん、場合によっては体幹の骨格を動かす必要もあります。

例えば、ドラムの例に戻ると、フロアタムを叩く時には、身体の向きを変えたほうが有利です。

これは脊椎、つまり体幹の動きですね。

他にも、バイオリンやフルートなどは、楽器を構える時に、頭の向きを変えますが、これも体幹の動きです。

このように、演奏において、実際に体幹部を動かす必要がある場合もあるにはあるのですが、体幹を使おうという言葉にまどわされて、必要もないのに体幹を動かしている場合が圧倒的に多いのも事実です。

というわけで「体幹を使おう」と言った時に、それが骨格の話なのか、筋肉の話なのかは、ぜひ考えてみてください。

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