アレクサンダーテクニーク

レッスンでお絵かきをする理由


こんにちは、川浪です。

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ドラムレッスンを受講している、小学生の女の子が、僕の似顔絵を描いてくれました。

すごい上手ですね。

似ているでしょうか?

ところで、アレクサンダーテクニークのレッスンでも、絵を描いてもらうことがあります。

もちろん、僕の似顔絵ではありません。笑

自分の身体をどう思っているか、というイメージを描いてもらいます。

なぜこのようなことをしてもらうかというと、動きを改善するには、自分の身体のイメージを正しく持つ、ということが重要になるからです。

参考記事:音楽家に役立つボディマッピングとは

正しいイメージを持つためには、骨格標本や解剖図を眺めているだけでは不十分です。

現在の自分の持っているイメージが、どうなっているのかを把握する必要があります。

そして、そのイメージを実物と比べることで、イメージを修正していくことができます。

そのために、まず、頭に思い描いているイメージを、描いてもらっているわけです。

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これは、ピアニストの方とのレッスンで、自分の手をどう思っているかを、実際に描いてもらったものです。

絵の上手い下手はさておき、だいたいこんなイメージ、という方は多いと思います。

これが、手の骨格。

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細かい違いを言えばキリがないのですが、もっとも大きな違いは、手のひらです。

骨格的には、手のひらはありません。

皮ふでおおわれてい部分も、骨は分かれています。

ということは、ここも動きます。

指先に比べると、意識的に動かすことは難しいですが、指先が動けば、受動的に動いていることを確認できるはずです。

しかし、頭のなかのイメージでは、手のひらは、一枚の板のようなイメージです。

つまり、無意識のうちに、一枚の板のイメージに合わせて、本来稼働する部分を固めてしまっているのです。

ピアノに限らず、ほとんどの楽器で指の動きは重要です。

ヴァイオリンやギターなどの弦楽器はもちろん、金管楽器、木管楽器や、ドラム、パーカッションなどでも、指をよく使いますね。

手のひらのイメージを修正することで、演奏に必要な動きを改善することができます。

当然、今回の話は、指だけでなく、身体すべてに当てはまります。

まずは、自分の頭のなかで、どんなイメージを持っているのか、ぜひ確認してみてください。