アレクサンダーテクニーク

根拠のない指導に惑わされないために


こんにちは、川浪です。

以前、腕の構造について、説明しました。

鎖骨と肩甲骨も、腕の一部で、上腕から先の動きとも連動する、ということです。

しかし、このイメージがわかない、という方も多いと思います。

そこで、二つの参考情報を紹介します。

一つ目はこの動画です。

見ての通りです。

上腕が動いた時に、肩甲骨と鎖骨も動いていることがわかりますね。

もう一つは、四足動物の骨格です。

画像のリンク

哺乳類は、それぞれ骨格の構造が似ています。

前足を見ていただければ、肩甲骨が腕の一部というイメージがわくのではないでしょうか。

人間は二足歩行のため、肩甲骨と上腕が、肋骨の前後に分かれていて、なんだか別物のような気がするのですね。

(ちなみに多くの四足動物には鎖骨がありません)

ところで、ヴァイオリンの指導などで、肩甲骨を動かさないように、という指導がされることがあるようです。

なぜ、こんな根拠の無い指導がされるのか、理由を考えてみました。

一つの仮説は、肩甲骨を動かさない、ではなく、軸がブレないようにしたいのではないか、ということです。

先ほどの動画を見たらわかりますが、肩甲骨は、肋骨とは接していないので、独立して動くことができます。

しかし、その周辺の筋肉を固めていると、肩甲骨と肋骨の関係が固まってしまいます。

その状態で、腕を動かそうとすると、肩甲骨に引っ張られて、肋骨などの軸もブレてしまいます。

だから、軸がブレないように、肩甲骨を動かさない、という指示になるのではないでしょうか。

しかし、肩甲骨を動かさなければ、腕全体の動きが制限されてしまいます。

軸がブレない、ということと、肩甲骨を動かさない、ということは、まったく関係ありません。

肩甲骨と軸の動きは独立している、という正しい認識を持てば、このような間違った指導に惑わされることはなくなるでしょう。

音楽家のためのアレクサンダーテクニークレッスン東京